スコーン知ってる?
Do you know SCONE?
最近は日本でも、ホテルのアフタヌーンティーなどを楽しめるので、多くの人に知られているスコーン。でもスコットランド本場の本当のスコーンってどんなだろう、素朴に思ったのは30年も昔。(これでは筆者の歳がわかってしまう。)それで、スコーン食べたくてイギリスに行ったのも、あの時の若さがエネルギーとなって背中を押してくれたからか、今思うと。
イギリス、ノリッジにある大学に夏の間だけお世話になりました。校内のカフェテリアにあるスコーンがとても美味しかった。何の工夫もない、プレーンの白いスコーン。甘くない。塩けもない。でも味のある・・・。人に例えるなら、あの人いいひとだよね、人間味あるっていうか・・・、みたいな。特別感はないのだけれど、いい。甘味も塩味も微量にやさしい。そんなスコーンは飽きなくて、毎日の生活に寄り添ってくれる、私の中の思い出の一品だ。
昔々は、フライパンで焼いていたらしい。一度試しに作ったことがある。しっかり底が丸焦げになりました。火加減の調節が微妙に難しかった。でも仕上がりが機器のオーブンと違って、膨らみ方、焼き上がり、そのものが美味しそうだった。
↑このスコーン、砂糖は1個のスコーンに1グラムくらいだそうだ。あとは干し葡萄とクランベリーとオレンジの皮の甘さと甘酸っぱさがしっかりスコーンの美味しさを引き立ててくれている。この全体の雰囲気、なんとも懐かしい。姿かたちがそっくりだ。ふたつに割りたくなる、割ってジャムをのせたくなるスコーンだよ。
スコーンの材料はシンプル。小麦粉・バター・牛乳・砂糖・塩・ベイキングパウダー。この材料を混ぜるだけ。でも混ぜ方の違いが大きく仕上がりに影響する。材料の用意から、洗って片付けるまで30分。あっという間だけど、中しっとり外側サクッとした美味しいスコーンになるにはいくつかのポイントがあってね。こんなスコーンを作る人は、あのポイントを知っているということだろうか。
スコーンは本来、クロテッドクリームをたっぷりのせて、ジャムもそえて(クロテッド先かジャムが先かと論じるほどこだわって)、食べる。だから、スコーンは軽やかにあっさりしていた方が良い。(筆者はクロテッド先派、あったかいスコーンにのったクロテッドクリームがとろける感じが食べたいポイント)1つスコーンを食べてお腹が重くなるよりも、もうひとつ、ふたつとジャムを変えて楽しむスコーンがうれしい。↑こちらのスコーンは干し葡萄とクランベリーと柑橘の絶妙さが伝わってくる。たくさん入ってもスコーンを引き立てていて、スコーンといい関係だ。そして何よりも、軽い、ライトな仕上がりと、とてもしっとりとした食感が他のスコーンとは違う(と思う)。バターとの相性も良くて。
これは誰かに紹介したいスコーンだよ!
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